おっさんの韓国生存記

韓国で住んでいる中年の男です。

独学大全:行政書士試験に何度も落ちる私が勉強法を真剣に考えています。

 働きながらではありますが、実は何かと独学で勉強をしている猫です。慶應義塾大学の通信教育課程で法律の勉強をしながら、国家資格である行政書士試験を幾度か受けてみました。結果は不合格の連続で、今年も不合格でした。そして、以前の記事にも書きましたとおり、SEO検定という資格には2級から4級までは一気に受かりまして、今月1級の試験の準備をしている状況です。ですが、この試験は、合格率が80%を越える非常に易しい試験という認識ですので、自慢できるものではありません。独学をする上において、何か方法論に問題があるのだと思います。

 

 

1.試験勉強というものを忘却しているアラフォーの私

 そして、その間にですが、1週間ほどの勉強を経て、内閣府認定マーケティング検定2級を受けてみたのですが、1問分の点数が足りず不合格が2度続いてしまいました。(因みにこの試験は何度も受けることのできる試験です。)この試験、難しい試験ではないはずなのに、2日間隔で受けたという事情もあるのですが、二度連続で落ちてしまい、短い期間の勉強ではあるものの、さすがに自分の勉強法に対する自信をなくしてしまいました。それなりにマーケティング実務をやってきたわけですし、内容それ自体は全く新しいものではなかったからです。

 そして今、自分は何故、試験に落ち続けるのだろうかと考えてみたわけです。社会人で仕事をしながら、隙間時間を見つけて独学で勉強するのだから、簡単ではないという甘えたことを言うつもりはありませんが、挑戦している資格には何とか受かるようになりたいものです。自分にとって最も効果的な勉強法は何なのでしょうか?

 そして今日、あることに気づきました。マーケティング検定2級の試験は、コンピューター形式の試験で、類似した問題が毎回出るようなのですが、私は、『自分が知っている』と思い込んでいる概念について、正確な記憶をしていないようなのです。もう少し言いますと、試験範囲となっているテキストの語句や定義を、自分の経験に基づいて『適当に覚えていた』ということに気づいたのです。だから、同じような問題で、1回目に見たような問題なのに、同じ間違いをしていることに気づきました。

  

2.何故行政書士試験を始めとした試験に落ちるのか?

 何故、私は上記のような状況に陥ったのかを考えてみました。答えは簡単でした。行政書士試験も、マーケティング検定試験も、『問題練習』を何一つしていなかったのです。マーケティング検定においては、問題集の解説だけを読み込んでいただけでした。資格試験の基本は『記憶』です。学習は記憶することを念頭に行わなければなりません。そして、その記憶のためのポイントが、『問題練習』を始めとしたアウトプットにになるのではないかと思うのです。

 

3.試験勉強の方法論とアウトプットの重要性

 では、正確に概念を記憶するにはどうすればいいのでしょうか?『独学大全』という本からその方法を探してみました。方法は2つあります。

 

 まず、記憶障害のある人にも適用されるPQRST法というものがあります。それはつまり、Preview=予習する、Question=質問する、Read=精読する、Self-recitation=自己暗唱、Test=テストを行うというものです。私にしてみると、QとS、そしてTをしていなかったということになります。これは別の言い方をするとアウトプットということになるでしょう。

 次に、図解してみるということです。これは難しく考える必要がありません。自分が読んだ内容で思い出せるキーワードをいくつかノートに書き出し、それらを図であるかのように線で適当に結んでみるのです。そして、その線によって結び付けられたキーワード同士の連結の意味を自分なりに思考するというものです。そうすることによって、脳は記憶したことを出力しようというアクションを起こすことになり、それ自体が記憶と理解の両方を促進するわけです。私は仕事ではこの図解という方法を無意識的によく使っていました。これも結局はアウトプットになるのではないでしょうか?

  

 本末転倒な話ではありますが、マーケティング検定2級の試験を2日間隔を開けて2回受けることで、私は、その場でPQRST法のQSTを現場で行い、そしてわからない問題はキーワードをメモに書き出して、図解しながら思い出そうという作業をしていたわけです。結果はその場でコンピューター集計され、1問足らずでの不合格という文字が出てきましたが、振り返って見ると、マーケティング検定試験の公式テキストの内容が頭の中でもの凄く定着している感覚を覚えました。試験を通してアウトプットをしていたわけです。お金がとてももったいないですね。

マーケティング検定 2 級試験 公式問題集&解説 上巻

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  • 作者:河野安彦
  • 発売日: 2020/10/08
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
 

  そして、帰宅後、テキストを開き、本日分からなかった問題の箇所を徹底的に調べて、全く手をつけていなかった問題の部分に注目しました。問題を眺めていると、本試験で出題されているツボや、共通して出題している問題等、見えてくるものが多々存在しており、それを前提に解説を見ると、頭にすんなり入ってきて、内容が頭にさらに定着するのを実感しました。そして、3回目では高得点で受かりました。

 

3.行政書士試験に独学で受かるための自分なりの方向性

 私は、行政書士試験も、法律の基本的な教科書を出勤時間の電車の中で繰り返し読んでいただけで、過去問を含め、問題練習はほとんどやっていなかったのです。資格試験というのは記憶の勝負であるのに、漠然と繰り返し読んでいれば記憶できるという信念に従って勉強を行ってきました。勿論、繰り返し読むことが効果がないわけではないはずです。

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

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  • 作者:山口 真由
  • 発売日: 2014/09/19
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 上記のような本も存在するように、反復読みすることの効用は決して低くないと思うのです。ですが、私のように一日に勉強できる時間が30分から1時間ほどの社会人にとって、反復して読むだけでは寧ろ非効率的ではないかと思うのです。

 何故なら、①繰り返し読むという行為は、ある程度長時間読むことを前提にして、小題をひとつのまとまりで熟読すべてきなのですが、時間のない社会人にとっては、小題をさらに細分化して細切れ的に読まないといけないので、理解と定着の度合いが、集中して2時間読むのと比べると、途切れてしまう、②読むだけでは、試験の出題のツボが掴みにくいため、読む<->問題を解くを繰り返したほうが、試験に必要な知識が身につきやすいという二つの理由があると考えられるからです。

 何故、資格予備校などでは過去問が重要だというのか、これまでの私は全く共感できませんでした。そもそも資格試験というものに興味などこれまで一度も持ったことがなく、学校の試験や入社試験は、脳が若いときに受けたものでしたので、特に上記のような内容を意識しなくても、気合で脳に刻みこくことが出来ていたようです。でも、今なら分かります。過去問や問題練習は、効率的に記憶するために使うツールであるのだと。

 今年は、勉強法を抜本的に改革して、結果をどんどん残していけるような1年にして行きたいです。今年は行政書士試験合格道場というサイトに登録して、問題練習と基本書の読み込みのバランスを重視しながら勉強します。行政書士試験に必ず受かります。