おっさんの韓国生存記

韓国で住んでいる中年の男です。

酒、そして40歳

40歳になりお酒とどう付き合ってゆけば良いのかを真剣に考えている。30代は酒池肉林だけが唯一の目的であるかのような生活をしてきたものの、40歳になると自分を客観的に見つめながら今後の生活を改めようという意識が芽生え始めた。要するに、体力も気力も退化していく中で、お酒を飲むことは、それを促進することでもあるため、お酒を減らすべきであるということだ。

しかし、自分はアルコール中毒の前段階にあるようで、未だにお酒を飲み始めると気絶するまで飲むのが止まらない。自制が効かないのだ。どうしてこうなってしまったのかは分からない。しかし、いつの頃からか、お酒を嗜むという行為は、お酒に飲まれることであるということを、体に染み付いてしまったようだ。

一体どうすればこのような状況から抜け出せるのだろうか。答えは簡単で、お酒を飲まなければいいのだが、お酒を飲まないということは、我慢をするということと同義であるため、それはある時点で限界に達するということでもある。限界を超えてしまった時は、それまでの我慢に対する補償をするかのように、ガバガバと飲み尽くしてしまうのがオチだ。

僕はお酒を辞めたい。しかし、僕はお酒を飲みたい。このジレンマをどう解消すればよいのか、結論は単純だ。お酒を少し飲めば良い。これができれば、万事が解決するわけだが、それができればとっくの昔にやっているはずだ。できないから40歳を過ぎても未だに苦しんでいるのだ。

お酒は、少し飲むだけでも脳へ悪影響を及ぼすようで、脳細胞を活性化させていきたい自分としては、一番さけなければならない。これまで、読書や運動、資格試験の勉強という形で人並み以上には努力を積み重ねてきたものの、結果がでなかったのはやはりお酒を飲んでリセットされてしまったからかもしれない。

お酒に変わる代替品があるか。大麻などのドラッグ類はさすがに手をだせないだろうし、コーヒーやコーラ程度では満足がいかない。やはりお酒を飲むという行為はある種特別な行為であるため、それに代わる嗜好品を見つけるのは簡単では無い。お酒をなるべく飲まない状態を長く保てるよう、継続して努力するするしか外はない。つまり、飲まないようにするけれど、たまにはちょっとはいいじゃん的なノリで過ごすのが今のところは現実的な最適解になる。