おっさんの韓国生存記

韓国で住んでいる中年の男です。

東海漬物こくうまキムチは発酵してません。

 東海漬物こくうまキムチって誰でも知っているキムチの定番ですよね。

 でも、これ、本当においしいですか?(笑)私は正直、こくうまキムチが訴求しているいわゆるこくと旨みよりも、化学的な味な味の方が強すぎて。とてもではないですが、継続して食べたいと思いませんし、ましては鍋やその他料理に使いたいと思わないんですよね。

 そもそも、この東海こくうまキムチって、発酵していないんですよ?原材料に含まれている酸味料が発酵を抑えているので、乳酸菌はほとんど発酵していません。ですから、賞味期間中の味の変化は少ないですが、化学的な味の違和感がなくなることはありません。

 皆さん、東海こくうまキムチは発酵している健康に良い食品だと思っていませんか?ここでは、キムチには発酵しているものとしていないものがあるという事実と、お奨めのキムチをいくつか紹介したいと思います。

 

 

1.キムチには効果があるものとないものがある?

 

 皆様にも馴染みのキムチ。キムチといえば乳酸菌。風邪が流行るこの季節、コロナ予防も兼ねて日常的に免疫力をつけたい。だから乳酸菌が入っているキムチを食べようと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 日本のキムチには、ご存知の通り無数のキムチがあります。代表的なものとしては『ご飯がすすむ』『こくうまキムチ』『イチオシキムチ』などが惣菜漬物コーナーの下段にたくさん陳列されていますよね?しかし、日本で販売されているキムチには基本的に2種類あります。

 一つは、自然発酵により増殖・発生する活きている乳酸菌が入っているキムチ。もう一つは、自然発酵を抑制させて乳酸菌を増殖・発生するのを抑えるか、最初から殺菌した死菌が入っているキムチです。一般的に、日本で作られた国産キムチというのはほとんどが後者に当たるのですが、実は後者では、いくら食べても乳酸菌の真の効果は得ることができません。 そして、皆さんに親しみのある東海のこくうまキムチはほとんど発酵していません。こくうまキムチ、発酵してる?と思っている方も多かったのではないでしょうか?

 

2. キムチの乳酸菌が免疫力に効くメカニズムとは?

 

 そもそも、乳酸菌を摂取すると何故免疫力が上がるといわれているのでしょうか?その理由は、腸がもともと持っている免疫力作用を、乳酸菌が助長してくれるからということができます。

腸がよろこぶ植物性乳酸菌のチカラ

腸がよろこぶ植物性乳酸菌のチカラ

 

 どういうことかといいますと、まず、腸管の内腔には、100兆個もの常在細菌が存在しており、その種類は1000種類にのぼるといわれております。それらは、善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)、悪玉菌(ウェルシュ菌など)、日和見菌(普段は中間的な性質だが、状況に応じて悪玉菌に加勢する菌)の3つに分かれており、一般的には、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%くらいがちょうどよいバランスであるといわれております。そして、このうちの善玉菌の存在が、そのバランスを整えてくれるまさに善なる菌となります。

 

 しかし、何かの拍子で腸内細菌のバランスがくずれると、先に言及した善玉菌が減り、悪玉菌が増加してしまい、そのバランスの崩壊によって、免疫力が相対的に弱くなります。その結果、異物や病原菌を除去しきれずに取り込んでしまう可能性が高まります。

 このような理由から、腸内バランスが崩れないよう善玉菌を維持する必要があるということで、その代表格である乳酸菌を意識的に摂取することが、免疫力を維持する=風邪を予防することになるのです。(勿論、この善玉菌である乳酸菌は腸内で活きて活動している必要があります。)

 それでは、キムチの乳酸菌ではなくて、ヨーグルトの乳酸菌でいいではないかと思われる方も多いと思います。しかし、乳酸菌にはキムチや漬物に代表される植物性乳酸菌と、ヨーグルトの乳酸菌である動物性乳酸菌に分けることができるのですが、植物性乳酸菌は過酷な環境でも生き延びる可能性が高いため、生きて腸まで届いてしっかりと作用する可能性が高い反面、動物性乳酸菌はその雑草根性のようなものが弱いため、生きて腸まで届く可能性が低いといわれています。(林修の『今でしょ!』の5月の放送で詳しく説明されていましたね。) 

 

 


3. 腸活人口は増えているものの、キムチ乳酸菌の真の価値はまだまだ認知されていない 

 

 日本人は現在、多くの方々が健康のために腸活をしているとされています。(以下、2019年3月13日『ネオマーケティング』プレスリリースより)

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 しかし、活きている植物性乳酸菌が入っているキムチの方が腸活に適しているということはまだまだ認知されていないようです。

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4. 腸活のためのキムチ選び、3つのポイント

 

 これまで、免疫力強化には植物性乳酸菌が活きているキムチが適しているということを説明してきました。それでは、活きている植物性乳酸菌を摂取するにはどのようなキムチがよいのか、ポイントを3つ申し上げたいと思います。

 ① 韓国産であること。韓国産のキムチは全て基本的には自然発酵するキムチなので、活きている植物性乳酸菌を摂取することができます。


 

 

② 日本産のキムチの中でも、特に乳酸菌の特徴を具体的に述べている機能性乳酸菌キムチや発酵していることをちゃんと説明しているキムチの場合はOKです。(見かけたことがないですが。)


 ③ 日本産のキムチの中で乳酸菌の数を謳っているキムチがありますが、死菌である可能性が高いので、効果はほぼ期待できません。

 東海こくうまキムチやご飯がすすむ等は糖質オーバーで添加物だらけの乳酸菌がほぼ存在しない(ほんの少しはあるようですが)非発酵キムチですので腸活にもダイエットにもよくありません。キムチは乳酸菌がしっかり活きていて腸で作用するかどうかが肝心です。選ぶ時には注意しましょう。そして、発酵するキムチを摂取する習慣を身につけて、免疫力を高め、この寒い冬を乗り越えていきましょう。

 

gyurae1.hatenablog.jp

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