おっさんの韓国生存記

韓国で住んでいる中年の男です。

ヨーグルト乳酸菌はキムチより効果は低い!?

 3月10日に、明治、森永乳業、雪印メグミルク、江崎グリコ、ポッカサッポロ、オハヨー乳業、フジッコの大手7社が、林修の今でしょで、ヨーグルトの健康効果を強調していたようです。

大手7社の人気ヨーグルトを医学で斬って徹底比較、すると…驚きの健康パワーが続々と明らかに!『林修の今でしょ!講座』SP - music.jpニュース (music-book.jp)

 

 

1.ヨーグルトの乳酸菌はキムチ乳酸菌ほどの効果はありません。

 以前の記事でも言及していますが、ヨーグルトの乳酸菌効果はキムチ乳酸菌に比してとても低いのです。

 何故なら、乳酸菌研究の権威者である岡田早苗教授が主張しているように、乳酸菌には動物性乳酸菌と植物性乳酸菌という二種類に分けることができ、ヨーグルトの乳酸菌は動物性乳酸菌に区分され、それは腸内に届く可能性が植物性乳酸菌に比して著しく低いからです。

 動物性乳酸菌は、栄養が豊富でバランスのよい所で生息するもので、いわゆるお坊ちゃん系の乳酸菌だとしたら、発酵キムチの植物性乳酸菌は悪環境の中でも生き残る雑草魂の塊のような乳酸菌ですので、腸内に生きて届いてしっかり作用する可能性は発酵するキムチの方が断然高いのです。

 

 

2.ヨーグルト業界の危機感?

 不思議なことに、昨年の林修の今でしょでは、この時期にヨーグルトVSキムチという特集を行い、その実質的な内容自体は上記のような内容からキムチの方が圧倒的に健康効果が優れている内容でしたが、最終的には子供も食べられるという理由からヨーグルトの勝ちという結果で締めていました。

 そして、昨日の放送では、キムチ乳酸菌の話は一切でずに、ヨーグルト大手7社が連合してヨーグルトのみの健康効果を一斉に紹介したわけですね。

 私は、ヨーグルト業界が動物性乳酸菌という枠内にはめられ、植物性乳酸菌よりも劣位に置かれるという認識を業界全体でカバーしようとする動きにしか見えません。林修の今でしょの昨年の「キムチVSヨーグルト」で実質的にはキムチの健康効果が高いことが説明されていてもヨーグルトは子供も食べられるからヨーグルトの勝ちという結論といい、今年はヨーグルトのみの乳酸発酵特集を組むという流れを見れば、ヨーグルト業界が植物性乳酸菌という存在に危機感を抱いて莫大な広告投資をしているのではないのかと、考えています。

 

 

3.キムチ乳酸菌は優れていますが、東海こくうまキムチではない。

 最後に、キムチの乳酸菌は植物性乳酸菌で、ヨーグルトの乳酸菌よりも優れていますが、それは発酵しているキムチにのみいえることです。東海こくうまキムチのように発酵していないキムチには該当しません。それは下記の記事で詳しく述べていますので、ご参考下さい。

 

gyurae1.hatenablog.jp