Korean Diaspora Cat

コリアン猫です。日常から世界を見通して差し上げます。

鬼滅の刃炭治郎の耳飾りに対してネットフリックスに抗議した韓国団体VANK、うっせぇわ。

 韓国の社会団体であるVANKが、鬼滅の刃の主人公炭治郎がしている耳飾りが、日本の旭日旗を連相させ、それは戦犯国としての負の歴史を正当化させる危険があるとして、全世界に鬼滅の刃を配信しているネットフリックスに抗議しているという記事を見ました。内容は以下の記事の通りです。

韓国団体「戦犯国日本の歴史説明が必要」 ネットフリックスに抗議(聯合ニュース) - Yahoo!ニュース

 

1.鬼滅の刃の炭治郎の耳飾りに抗議する韓国団体のVANKとは?

  鬼滅の刃の炭治郎の耳飾りに抗議する韓国団体のVANK반크 (prkorea.com) を調べてみました。韓国の若者達をサイバー外交官に育成するという名目で、韓国の歴史やその外国への伝え方等を教育するNGO機関であるようです。韓国文化関連の学部専攻者にその知識の伝播の仕方や大学入試を控えている高校生のボランティア活動の場を提供する団体のようです。韓国の漢陽大学と提携も結んでいるようで、共同で修了書を授与するなど、本格的な活動を行っているように見えます。

2.VANKのこれまでの実績にはどのようなものがあるのか?

 

 2001年1月のナショナルジオグラフィックという米国雑誌の日本海という表記に、韓国式表記である東海を併記するよう促し、2004年5月には世界最大の百科事典サイトであるエンサイクロペディアに同様の修正をさせたことを始めとして、教育ポータルサイトであるモンスター、インフォフリーズ等に韓国史関連の資料を提供してきたコロンビア大学のデータベースの誤りを指摘して修正させるなどの実績があるようです。반크 (naver.com)

 

3.鬼滅の刃の炭治郎の耳飾りに抗議するのはやりすぎ

 国民に歴史的事実と認識を提供する機関というのは、世界のどこにでもあるものであり、それ自体は悪いことでも何でもありません。そして世界的に影響力の強くない韓国からすると、このような教育機関を通して若者達が自分たちの歴史的主張を拡散していくことで、世界の認識に影響を与えることになるため、国家ブランド戦略の一貫としても十分有り得ることであると思います。

 そして、昨今の日本商品不買運動をしてきた事実に関しては、政府間のやりとりの中で国民的怒りを表明することでもあり、日本ブランドの毀損の結果でもありますから、「買わなければいい」「買わないようにしよう」という資本主義の論理で対応しているので、問題はないでしょう。

 しかしです。鬼滅の刃に関しては私は自分が韓国籍であるにも関わらず、「お前ら、やりすぎ」だと意見表明したく思います。鬼滅の刃というのは、クリエイターによるコンテンツで、資本主義市場における商品です。さらに、クリエイターの独自の世界観を反映させたものであり、表現の自由に守られてしかるべきものです。特に、炭治郎の耳飾りが戦犯国家の旭日旗を連相させるというのは、受け取る側が勝手に解釈・連相している部分であり、作者がそれを意図していたとしても、それ自体が「日本による歴史歪曲に繋がるから抗議する」というのは、「そのイヤリング、気にいらねえな。作者よ、なくせ」と言っているわけですから、正直「お前ら、何様?」と感じてしまうところです。実際どれだけの韓国人が炭治郎の耳飾りを見て旭日旗を連相したでしょうか?

 実際、この映画、韓国では大ヒット。10点満点で9.63点という高評価でして、現在106万名が観覧している状況です。극장판 귀멸의 칼날: 무한열차편 : 네이버 영화 (naver.com)

 

4.行き過ぎた正義の末路

 韓国団体のVANKの鬼滅の刃に関する行動を見ると、小説「絶対正義」という作品が頭に浮かびます。行き過ぎた正義の押し付けが周囲を貶めていくという、正義の持つ闇の部分を上手く表した作品でした。ドラマ化もされましたね。


絶対正義次回予告

  自分たちの信じる正義やポリティカルコレクトネス(P/C)という部分に関しては日韓で認識のずれがあり、紛争の元になっていることは事実です。そして、昨年の日本商品不買運動からして「反日感情」が根付いていることも事実です。

 韓国のこの団体が、日本への歴史認識に対する問題提起をしたいのであれば、なおさら、このようなアニメ作品にまで「絶対正義の押し付け」をするというのはやめるべきです。何故なら、小説「絶対正義」にも描写されているように、「絶対正義の押し付け」は周囲を疲弊させる、当の本人が病的に見えるからです。韓国の国家ブランドや信頼性を毀損させたくなければ、アニメコンテンツの一部分に対して公的な攻撃をするのではなく、資本主義的論理に乗っ取り、「見なければいい」のです。それをサイバー外交団という名目で、おおっぴらに「歴史歪曲」だというのは、自分たちの主張の信頼性を毀損し得て、マイナスの効果しかないと考えます。 

 

5.VANKの鬼滅の刃への抗議に対する韓国内の反応も冷ややか

 この記事に対しての韓国内の反応を見ると、「関心を引きたいだけ」「落ち着け」といった反応が見られます。このような社会活動をする団体に対しては、最近の慰安婦支援団体の不正が発端になったのか、「正義の仮面を被った悪」という認識も一定部分存在しております。 

 VANKという団体は、今がチャンスだといわんばかりに、韓国で大ヒット中の鬼滅の刃にマウントを取って、自分たちの存在をマーケティングしようとしているようにしか見えません。そして明らかに逆効果です。

 

 

6.鬼滅の刃のファンとして

 最後に、韓国籍である私が鬼滅の刃のファンとして、炭治郎のイヤリングに反応したかというと、「全然気にならなかった」です。どちらかというと「炎」「太陽」という炭治郎の持つ潜在能力やキャラクターの付箋であるという認識です。そこに「戦犯国家が歴史認識を歪曲している」という話をしてくるわけですから、「うっせぇわ」と言いたくなります。


Ado 『うっせぇわ / Usseewa』 [JPN/ROM/ENG Lyrics]