Korean Diaspora Cat

コリアン猫です。日常から世界を見通して差し上げます。

韓国人はNiziUリマが嫌い?

 歌とダンスとラップに美貌と言語力まで兼ね備えたNiziUの看板アイドルといっても過言ではない、天性の才女、リマ。オーディションではそのすばらしすぎるラップ能力の上に美貌まで兼ね備えていたため、最終選考までマコやミイヒと並んで安心してみていられるメンバーでした。

 デビュー後も上記のような才能を遺憾なく発揮して、歌ではラップパートをプロとして淡々とこなしていく姿に、NiziUにとってはかけがえのない戦闘力であることは既に証明されています。そのNiziUリマですが、韓国ではどうやら、そういった中身とはお構い無く、家族的背景から冷たい視線を浴びているようです。

JYP

NiziU リマ

 

1.リマが戦犯企業のひ孫に当たる?

 韓国のとあるネチズンがとある掲示板に、NiziUリマが戦犯企業の孫娘で、NiziUリマをかくまうJYPエンターテインメントは加害者側の側に立っており、韓国文化企業としての使命と役割を忘却した悪徳企業に成り下がったという文章を挙げました。

 主張内容としは、父に当たるZEEBRAの祖父が、軍事物資を調達する事業で巨商になったということですが、その企業が戦犯企業に当たるのかどうか、そしてZEEBRAとは離婚した母方がリマの親権を持っている状況の中で、リマ=戦犯企業のひ孫といえるのかどうかというのは十分なファクトチェックがなされていないように思えます。

2.JYPエンターテインメント、キレる

 リマの家族的背景の問題は、リマの個人的な素行とは関係のない所ではありますが、上記のような問題提起は、韓国社会で深刻なパブリックな問題として認識されやすく、NiziUの今後の韓国内での活動に大きな影響を与えることになります。

 結果的に、JYPエンターテインメントは上記のネチズンを名誉毀損で告訴することになりました。当たり前の措置です。

 

3.3月1日に政府公式掲示板に告訴されたことを掲示する被告人のずる賢さ

 3月1日は韓国の独立記念日であり、日本の植民地支配からの独立を祝う重要な公休日です。毎年大統領が独立記念日には国民に向けてスピーチを行い、様々な歴史的催しも行います。

 そんな日に、上記ネチズンは、自分が戦犯企業を擁護する背信的韓国企業から告訴されたという事実を政府の公式掲示板に詳細をアップしたわけです。これでは、韓国国民の注目の的になってしまい、論争が沸き起こることになるのは必至です。

NiziUりま

告訴状

 

4.リマの家族関係に対する表現がJYP及びリマへの名誉毀損にあたるのか?

 名誉毀損で告訴されたとしても、公表事項に公共性があり、かつ公益目的で公表された場合であって、指摘した事実が真実であったことを行為者が証明できた時、または指摘した事実が真実であると信じたことに過失がなかった場合に、その行為の違法性ないし責任は否定されます。(民法全第2版、潮見)

 韓国では、戦犯企業を基点として情報を公開することに対しては、ある一定の公益性が認められる傾向にあるように思われます。しかし、指摘した事実の根拠をどう収集し、どういった過程を経てそのような行為に至ったのかを詳細に見ないことには、名誉毀損に当たるかどうかは微妙なところで、寧ろ表現の自由という盾に守られてしまう可能性があります。

 今後の裁判の動向がどうなるのかが見ものですが、韓国社会内に浸透している日本産商品の不買運動の熱量から考えると、NiziU及びリマにとっては「韓国人のNiziU嫌い」化という厳しい状況が待っているのかもしれません。

5.どちらにせよ一番の被害者はリマ個人である

 父親の相次ぐ素行不良による不安定な家庭環境の下で育ったリマ。ですが、才能と努力と美貌をもってNiziUのメンバーとして堂々と日本で活躍している状況です。KPOPが好きで韓国語も学び、そしてKPOPの本場韓国で活動ができるという状況の中で、自分とは直接関係のない、事実かどうかも分からない、ご先祖様のことで反日感情の的になってしまっています。

 たとえリマの先祖が戦犯企業の主であったとしても、それは今のリマとは関係のないことです。それは韓国の一定層も認識していることであって、過去の連座制(家族が罪を犯せば家族全員が罰せられるという朝鮮時代の悪しき法律)を連相させる今回の事態に辟易としている韓国人も多いのは事実です。

 私は日韓の問題では中立にあろうと努力しておりますが、今回の件におきましては、JYPが戦犯企業の側に立っているという事実が故意ではないわけですし、そもそも戦犯企業なのかどうかもファクトチェックがなされていない状況であり、そしてリマ個人とは関係のない問題であるという認識です。この件が、リマ個人とNiziUの活動の足枷にならないことを切に願っております。